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焙烙玉


焙烙玉とは、戦国時代に使用された手榴弾のような兵器です。焙烙と呼ばれる料理道具に似た陶器に火薬などを入れ、導火線に火をつけて敵に投げつけます。


焙烙玉

爆発で飛び散る破片で敵は大きなダメージを受け、燃え盛る火炎は構造物を焼き払います。焙烙玉は主に攻城戦で使われました。敵のみならず、木製の盾、竹束、柵、木造建築、あらゆるものを燃やすことが出来るからです。

焙烙玉は手で投げたり、縄をつけて遠心力を使った投擲で敵に投げ込みました。遠くから攻撃する場合は、大筒などの発射装置を利用して飛距離を稼ぎました。こういう使い方をする焙烙玉は焙烙火矢と呼ばれたそうです。

火薬を推進力として利用する棒火矢は、さらにすさまじい威力を発揮します。ロケットのように構造を持つこの焙烙は、射程の長さで多くの兵器を優越していました。

甲賀忍者に関する記述によると、この焙烙火矢の射程は三キロメートルにまで達したそうです。焙烙火矢は海戦でも使用されたようで、その射程は重宝されたことでしょう。

木造建築の船にとって火は天敵のような存在です。これに対処するために船体に鉄板を装備した船が存在したかもしれないという説が出るほど、戦国時代において焙烙の火力はすさまじかったのでしょう。



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