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陣羽織


陣羽織は防具ではありませんが、戦場でよく姿を見かけるのでこの項目に入れました。陣羽織は、最初は防寒用に用いられたために袖があったのですが、戦いの邪魔になるために袖がないものが戦場で使われるようになります。ヨーロッパとの交易が盛んになったことで今までになかった染料などが入手できたため、陣羽織は鮮やかに戦場を彩ることになります。

陣羽織


防御力はおそらく期待できないでしょうが、敵味方の識別の役にはたったようで、家紋が描かれたものが多く存在します。戦国末期で鎧を脱ぎ捨てた兵士は陣羽織のみを身に纏い戦場に出たようで、合戦屏風の中には兜さえもかぶらずに陣羽織を着物の上に来て銃を肩に担ぐ兵士の姿をみることもできます。

これは日本における軍服のはじまりと見るべきでしょうか? もし日本が江戸時代という二百年続く戦争のない時代を経験しなかったとしたら、ヨーロッパで登場した軍服に相当するものは陣羽織から発展したものになったかもしれません。

鎧を脱ぎ捨てる近代軍への可能性を秘めた陣羽織でしたが、結局戦乱が終わると鎧を着ない鉄砲足軽の存在はどこかにいってしまったように思われます。結局、鎧を捨てた銃兵が本格的に編成されるのは江戸末期を待たねばならなかったようです。


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