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基本戦術


戦国時代に限らず、戦術には基本的なものがあります。三つあるこの基本戦術は、攻撃、防御、機動です。では、一つずつ見ていきましょう。 (画像の青は味方、赤は敵です)

基本戦術


------------攻撃戦術------------

まず、攻撃です。文字通り、相手に攻撃をしかけてこれを打倒する戦術です。攻撃することで敵を倒すわけで、非常に重要な戦術です。攻撃の特徴は、自分の好きな時に、好きな所に、好きな兵力を投入できることです。これ、重要です。

戦いは主導権の握り合いであり、自分の狙ったタイミングで敵を攻撃できるのは重要なことです。もし敵より戦力が少なくても、こちらの都合のいいタイミングで攻撃すれば勝利が可能です。
たとえば、警察や軍は二十四時間警戒していなければいないのですが、テロリストは五分の隙をつけばテロを起こせます。防御側に対して、攻撃側は圧倒的な有利をもっているのです。

ただし、攻撃は地形の利を得にくいという弱点があります。城にこもった相手を攻撃する時、攻撃側は不利な状況での攻撃を強いられます。戦闘形態において、攻撃は防御に劣るのです。

かわりに、兵力の集中が可能です。防御側はどこを攻撃されるかわからないので全てを警戒して兵力を分散する必要がありますが、攻撃側は突破したい地点に兵力を集中させることができるのです。


------------防御戦術------------

では、次に防御を見てみましょう。防御は攻撃と違い、敵の攻撃を防ぐ行為です。防御は攻撃に比べ移動が少ないために地形の優位を活かすことができます。

城にこもれば、数倍の敵を相手にできます。戦国時代では、高橋さんが七百人で守る城を島津さんが五万で攻撃しましたが、三千の被害を出してしまいます。このように、数の優位をひっくり返せます。

代わりに、主導権は失われます。戦闘時期の決定は敵にゆだねる必要があり、防御側は常に警戒をしなくてはなりません。

さらに、敵の攻撃地点がわからないので兵力の配置に無駄が出ます。しかも、たいていの場合、複数個所の内で重要な一ヶ所が抜かれた場合は負けなので気が抜けません。

このように、防御は戦闘形態において攻撃に勝りますが、主導権を手放すリスキーな戦闘形態とも言えるのです。歴史上、数多くの奇襲が成功したことを考えれば、いかに危険かがわかるでしょう。



------------機動戦術------------

最後に、機動です。これは兵力を移動させることを言います。戦いは兵力を動かすことで勝負が決まります。少なくとも、多くの戦いがそうでした。

戦史上、七割以上の戦いが機動によって勝負が決定しました。戦いはより優位な位置を占めるために機動を繰り返し、敵を圧倒することを目的とします。

攻撃も防御もある意味で機動の延長です。攻撃は敵のいる位置を占めるために機動であり、防御はその場にい続けるための消極的な機動と言えるでしょう。




攻撃、防御、機動。この三つを駆使して、軍隊は戦います。戦国時代に戦った武将たちも、これらの三つを組み合わせて戦いを繰り広げました。




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