戦国紫電将のトップページに戻る




トップページ
サイト紹介
戦国考察コンテンツ
オススメ
リンク

接近戦と遠戦


戦闘は、大きく分けて二つの戦い方があります。近くで戦うか、遠くで戦うかです。人間はなるべく遠くから一方的に危険なく相手を倒したいと考えます。それでも、接近戦は今でもなくなっていません。

接近戦と遠戦

戦国時代の軍隊同士の戦闘では、まず遠距離武器による攻撃からはじまります。矢や鉄砲による攻撃で、たいていの戦いは幕を開けます。安価で強力な兵器としては投石というものもあります。

遠距離戦闘は少ない危険で相手を攻撃することができます。しかし、石や矢は盾や鎧で簡単に防げてしまいます。鉄砲も、竹束や鉄盾、そして分厚い鎧で防ぐことができるのです。

飛び道具は直線や放物線を描くため、攻撃方向が予想しやすく防御が容易なのです。ですので、よほど敵部隊が弱小であったり戦力差がない限り、遠距離戦闘だけで戦いは終わりません。

そこで出てくるのが接近戦です。人間の腕で操られる槍や刀は盾や鎧の隙間をついて防御を突破します。戦いは遠距離戦ではじまり、接近戦で終わるのです。

接近戦と遠距離戦は、接近戦の方が大きな被害が生じます。銃撃戦が主流となるナポレオン戦争あたりでは死者と負傷者の割合は1対3でしたが、それ以前だと1対1だったそうです。接近戦がいかに過酷かがわかりますね。

遠距離戦で牽制し、より有利な体勢で接近戦を仕掛ければ勝利できます。そのため、二つの戦闘形態は非常に重要なもので、どちらが欠けてもいけません。

遠距離攻撃は敵の機動の制限を得意とし、接近戦は敵を撤退させることを得意としています。矢で射すくめられた敵の動きを止めながら、こちらが優位な地形を占めるのは日常茶飯事です。

ですが、遠距離攻撃だけでは勝負はつきません。戦国時代以降のナポレオン戦争でも、銃で優位を作った後、銃剣を装備して敵に突撃しました。こうすると、相手は簡単に撤退したそうです。

人間は刃物に対して強い恐怖を持っているため、鉄砲よりも相手を撃退しやすいのです。射撃で優位を確立し、白兵戦でトドメ。ライフル銃が主流になるまでの常套手段です。

戦国時代においては、さらに接近戦が重要になります。騎兵の突撃、それを防ぐ槍兵、槍同士の殴り合い、乱戦において活躍する刀剣。いくらでも選択肢がありました。

遠距離戦闘にも接近戦闘にも優位点と不利点があります。戦国武将は、それらの長所と短所を組み合わせながら戦う必要がありました。


次に進む

前に戻る



コンテンツ

TOPに戻る