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篭城戦術


戦いは数で決まります。より多くの兵士を揃え、より良い武具を多くそろえた方が勝利を得ます。しかし、それは平地で戦闘した場合に限ったことです。

篭城戦術

戦いの要素は三つ存在します。味方、敵、地形です。敵と味方は変わりませんが、地形だけは戦うたびに変化します。そして、地形を味方につけたものが圧倒的有利になります。

丘の上や山の上、川の前など兵力差を跳ね返す地形は山ほどあります。その中で、最強の地形は間違いなく城でしょう。

城の中から敵を迎え撃つことが出来れば、兵力差をひっくり返すことができます。敵の撃滅は不可能ですが、滅亡を回避することが出来るのです。生き残り戦略として、城での防御は重要でした。このような戦い方を籠城戦術と呼びます。

軍事において、まことしなやかに語られる名言に、攻者三倍の法則というのがあります。城を攻め落とすには、少なくとも籠城側の三倍兵力を揃えなければならないということです。つまり、それほど城での防御は有利なのです。

平地で激突すれば確実に待っている死。それを回避できる効果は計り知れません。戦史を探せば一年以上の包囲に耐えた城はざらに見つかります。

籠城の弱点としては、守るだけでは勝てないことです。敵が兵糧不足で撤退する以外、自力で勝利する方法がないというのが致命的です。籠城は味方の援軍を当てにして行うのが一般的だからです。

さらに、狭い範囲に多数が閉じこもるため、食料の自給が出来ません。水源なども地下水があればいいですが、外のものに頼ると水源をつぶされて終りになることもよくある話です。

このように、籠城戦術はハイリスク・ハイリターンなものでした。しかし、その効果から城は飛行機の登場まで強力な存在として戦史で活躍を続けるのです。




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