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騎馬鉄砲隊


強力な兵器である鉄砲を組み合わせたら最強なんじゃね?という頭の悪い発想から生み出されたのがこの騎馬鉄砲隊です。実際のところ、飛び道具を揺れ動く馬の上から使用するのは困難極まりないのですが、伊達家と加藤家の天才は「だったら射撃時だけ停止すればいいじゃん」という革命的な発想をしてこの兵科を実現させました。

騎馬鉄砲隊

騎兵の高い機動力と鉄砲の強力な威力、そして長い射程を併せ持つこの兵科は登場が遅かったようで、活躍したのは大阪の陣などだったようですが、それなりに活躍をしたようです。とは言え、騎兵と鉄砲隊両方の弱点を併せ持っており、狙われやすいデカイ図体、弾丸装填の時間、平地以外での運用の困難などは解決されませんでした。

しかし、強力な破壊力を持つ鉄砲隊を騎兵と同等の速度で運用できることのメリットは計り知れないほど大きかったことでしょう。この騎馬鉄砲隊が使用しているのは通常サイズの火縄銃ですが、馬上で使用するために作られた短めの馬上筒が存在していることから、西洋のサーベル騎兵のように短銃で射撃してから突撃をやらかす兵も案外いたかもしれません。

ちなみにこの兵科、馬の訓練と鉄砲の訓練の両方が必要であるため、数を揃えるのが非常に難しかったであろうことが想定できます。維持費のかかる馬と高価な鉄砲を組み合わせているので、装備を揃えるだけでも一苦労であったと思われますが、その戦闘能力を考えれば当然の出費と言えるでしょう。


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