戦国紫電将のトップページに戻る




トップページ
サイト紹介
戦国考察コンテンツ
オススメ
リンク

弓兵戦術


戦国時代以前から使われ続けた弓は、遠距離から敵を攻撃する最も有効な手段でした。弓を用いた戦術は多々ありますが、今回紹介するのは戦国時代に用いられた鉄砲と関わりのある弓兵戦術です。その戦術は二つ存在し、一つは『両がかり』、もう一つは『指矢がかり』と言います。

弓兵戦術

『両がかり』とは速射の効かない鉄砲の弱点を、速射の得意な弓で補う戦術です。鉄砲足軽が銃の発射準備をしている間に隙ができないよう、弓で攻撃し続けることで鉄砲の弱点を補います。雑兵物語には鉄砲足軽二人につき弓足軽一人を配置しろと言っているので、やはり弓は鉄砲登場以後も有効な兵器だったのでしょう。

『指矢がかり』は逆に弓のみを使った戦術です。鉄砲の発射速度が遅いという弱点を突いた戦術で、攻撃力に劣る鉄砲部隊に対し速射攻撃の可能な弓兵を大量投入し、敵の鉄砲隊を封じる行動を取ります。矢は鉄砲より威力は劣りますが、相手が反撃できなければ弓でも鉄砲を圧倒することは可能です。

鉄砲をそろえられない家にとって、この戦術はなくてはならないものであったでしょう。矢は鉄砲と違い真っ直ぐ飛ばすだけでなく、上に撃つことで敵の頭上から矢の雨を降らせることが可能でした。これは盾の裏に隠れた敵を攻撃する際に大きな利点になるため、制圧兵器として弓は使われ続けました。

さらに射撃の簡易さから遭遇戦でも扱いやすいので、奇襲や出会いがしらに活躍したことは容易に想像できると思います。



次に進む

前に戻る



コンテンツ

TOPに戻る